なぜマンション駐車場は空くとマズいのか?

1 : 海江田三郎 ★ :2016/01/16(土) 18:50:44.80 ID:CAP_USER.net
http://toyokeizai.net/articles/-/100701


一家に1台の自家用車が当たり前、というのも今は昔。クルマをあえて持たない家庭も増えてきました。その結果、分譲マンションの駐車場も空きが増えているそうです。しかし、この状況が続くと実は困ったことになるのです。今から20年位前までは、世帯に1台クルマを所有するのは普通と考えられていました。そのため、新築マンションでの駐車場の利用者を決める抽選会ではなんとか自分の区画を確保しようと血眼になる人もいたくらいで、抽選後には長いウェイティングリストが作成されることも決して珍しくありませんでした。しかし、それが今は様変わり。中古マンションの販売チラシでも、「駐車場空きあり」と表示されるケースが増えています。物件によっては、恒常的に3割以上も空いているような深刻な事例があります。

この背景には大きく3つの事情があるものと考えます。

(1)大都市圏で見られる「クルマ離れ」

世帯当たりの自家用車の普及台数の推移を眺めると、全国平均に比べてマンションの多い大都市圏での低下傾向がくっきりと見て取れます。

平成8年 ?→ 平成27年(台数/世帯当たり)
[全国平均] ? 1 ?→ 1.07
[東京都] ? 0.58?→ 0.46
[神奈川県] 0.82?→ 0.73
[大阪府] ? 0.71?→ 0.66
(出典:一般財団法人?自動車検査登録情報協会「わが国の自動車保有動向」)


その背景としては、都市部における鉄道網など交通機関の整備、人口の高齢化・少子化に加えて若者のクルマ離れがあります。また、カーシェアリングの普及等に見られるように、必ずしも所有に固執しないユーザー層の増加も挙げられます。

駐車したくてもできない事情も……

(2)機械式駐車場の特性上の問題

多くのマンションでは、駐車スペースの制約上の問題から機械式駐車設備を設置するケースが多く見られます。しかしながら、クルマの大型化が年々進むなか、機械式パレットの物理的な制限(高さ・幅・重量)がネックとなり、駐車できないケースが増えています。そのほか設備の構造上、車の搬入・搬出に時間がかかるなど利便性にも難があるなどの事情を抱えることから、敷地内の駐車場が敬遠され、あえて外部の駐車場を利用するケースも見られます。

(3)管理組合の利用ルールによる制約
一方、マンション独自の事情もあります。分譲マンションでは、駐車場の利用に関する条件やルールが新築当時から定められていますが、それがその後の居住者の事情や実需の変化に必ずしもマッチしていないこともあります。例えば、以下のような事例があります。

・周辺の駐車場料金の相場は下がっているのに、マンション内の使用料は高いまま放置されている。
・駐車区画の位置、サイズ制限などの使い勝手が料金体系に反映されていないため不公平感がある。
・利用者資格の制限があるために、居住者ニーズの取り込みが十分できていない。

多くの管理組合では、管理費とともに、駐車場の使用料も重要な収益源となっています。駐車場附置率の高いマンションでは、その使用料収入が管理費の半分程度を占めるケースもあります。そのため駐車場の稼働率が低下すると、管理組合で日常的に生じる支出(管理会社への委託費、水光熱費、損害保険料、小修繕費など)を賄えなくなる恐れが出てきます。特に機械式駐車場の場合には、その設備の保守点検も実施しているため、その負担ものしかかってきます。

続き
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転載元スレッド: http://anago.2ch.sc/test/read.cgi/bizplus/1452937844/
【不動産】なぜマンション駐車場は空くとマズいのか?

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