【千葉・船橋】「生活保護を断られ…」墓荒らし数十回の無職男、貴金属を売却し妻と温泉へ

他人の墓からロレックスの高級腕時計などを盗んで売却したとして、窃盗の罪に問われた住所不定、無職の男(57)の初公判が14日、千葉地裁(五島真希裁判官)であり、男は起訴内容を認めた。
検察側は懲役1年6月を求刑、弁護側は執行猶予を求め結審した。
検察側の冒頭陳述などによると、男は昨年7月、船橋市内の霊園に侵入。
市川市の会社員男性の妻の墓からロレックスの腕時計1点と指輪2点(計約50万円相当)を盗み、約20万円で売却した。男はこれまでにも数十回以上、墓から貴金属を盗む犯行を繰り返していたとされる。
金は妻と2人で温泉施設などに寝泊まりする費用に充てたといい、被告人質問で男は「市役所に生活保護を申請したが、ローンがあることを
理由に断られた。生活のために仕方なくやった」と述べた。
検察側は論告で「常習的で悪質。指輪は既に流通しており被害者の元へ戻る見込みはなく、被害は重大」と指摘。弁護側は「生活保護を申請するなど生活再建を試みていた。市役所の不当な対応も背景にある」と主張した。
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