【悲報】出版社「図書館のせいで本が売れない。もう新刊本を貸し出させない」

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出版不況は、図書館のせい?新刊本を1年間貸し出さないよう、出版社が図書館に求めています。

出版不況の一方、全国の公共図書館(ほぼ公立)は増加傾向にあります。10年で400館以上増え、3246館になっています。

2015年10月、全国図書館大会の分科会で出版社と図書館との議論が紛糾しました。新潮社の佐藤隆信社長が図書館関係者を前に「増刷できたはずのものができなくなり、出版社が非常に苦労している」と訴えたのです。

出版社が増刷を重視するのは、重版できて初めて採算ラインに乗るという事情があるからです。

大手出版社の文芸作品は一般的に、最初に刷った部数(初版)の9割が売れて採算ラインに乗り、増刷分が利益となるといわれています。ベストセラーが出るのはまれなため、初版2万~3万程度の作品で収益を確保できるかが死活問題になっています。

図書館による新刊本の貸し出しによって、増刷ラインに届きにくくなっているというのが、出版社側の言い分です。

図書館側の受け止めは複雑です。日本図書館協会の山本宏義副理事長は朝日新聞の記事 (2015年10月29日)で「図書館の影響で出版社の売り上げがどのくらい減るかという実証的なデータがあるわけではない」とコメントしています。
http://withnews.jp/article/f0160115000qq000000000000000G0010201qq000012906A


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